「生々流転」をテーマに描いた原画作品です。
何度も通り過ぎていた見慣れた道。
そこに金木犀が咲いていたことに気づいたのは、 花が役目を終え、地面に散り敷かれた朝のことでした。
失われてから初めて気づく存在と、絶え間なく移ろいゆく季節の巡り。
幾重にも重ねた青の世界に、姿を変えながらも繋がり続ける命の煌めきを乗せました。
留まることのない時間の中で、いまこの瞬間の美しさにそっと目を向けられますように。
光をまとう深い青

深い青とターコイズが重なり合う幻想的な背景に、可憐な銀色の花々と煌めく星々の粒子たち。
テクスチャ(凹凸)を活かした重厚感のある背景は、見ていると引き込まれるような奥行きを感じさせます。
その上を舞い上がる銀色の花々は、まるで暗闇の中に咲く光の祝福のよう。
光の当たり方によって表情を変え、お部屋に静かな華やかさをもたらします。
一日の終わりに心を静めたいとき、そっと寄り添ってくれるような一作です。
一期一会 世界にひとつだけの、一点物の原画

アクリル絵の具やモデリングペーストを幾重にも塗り重ね、ひとつひとつ手作業で立体感(マチエール)を生み出しています。
偶然が生み出すテクスチャの凹凸や、銀色の粒子・金木犀のモチーフの舞い上がり方は、二度と同じ表現を作ることができない完全な一点物です。
儚いものに心を寄せる美意識

「散り敷く花に初めて気づく」という日常の移ろい——。
本作は「生々流転」の精神を通し、日本の伝統的な美意識である「儚さの美」や「もののあわれ」を描いた作品です。
琳派の図案を思わせる流れるような構図と、螺鈿のように静かに光を打つグラデーション。
光と影の移ろいによって表情を変える表情は、和室にも洋室にもしっくりと馴染み、空間に静謐な時の流れをもたらします。
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